FCOC.jp
里親家庭の実子の会
FCOC.jp(里親家庭の実子の会)は、里親家庭の実子への情報提供や集まる機会などを作っている当事者グループです。
このサイトは、里親家庭の実子に関する情報、これまでの国内外の研究について、日本での実子の交流の機会の情報などを公開しています。
里親家庭の実子とは、里親の血縁関係にある子どものことを指します。里親とは児童福祉法第6条に規定されています。さまざまな理由で実の家庭で生活することができない/していない子どもを家庭に引き取って育てる制度です。
FCOCとは、Foster Carer's Own Children (里親養育者の自身の子ども)の略です。海外で実子のことをFoster carer's own children / Sons and daughters of foster carer / Biological children of foster carer などと呼びます。
これまでの経緯
里親家庭の実子について、これまであまり光が当たっていませんでした。しかし、近年日本において里親養育に関心が高まるようになり、里親家庭の実子についての関心も少しずつ増えてきました。2015年以降、里親大会やファミリーホームの大会において、実子に関しての分科会等が行われるようになりました。この会とこのサイトはそのような大会に参加されていない方への情報提供や実子が集まる機会、語り合う機会の情報提供を行うことを目的で作成しました。
このサイトは、複数の実子の当事者によって管理しています。
管理代表:山本真知子
参加者募集のイベント
- 9月02日(土)八王子市
ニュース
実子のイベント、書籍等を公開します。
朝日新聞の「広げよう『里親』の輪」で実子が取り上げられました!
2021年10月23日(土)に行われた、オンラインの里親啓発や、厚生労働省の里親チラシ、10月30日の朝日新聞の広告で里親家庭の実子について取り上げられました。
広げよう「里親」の輪のサイトです。https://globe.asahi.com/globe/extra/satooyanowa/index.html
「里親家庭で生活するあなたへ」が発売されました!
里親家庭で生活する子ども(里子と実子)のためのサポートブックです。
里親さんや支援者のみなさんにも読んでいただける本になっています。
ご注文は以下もしくはamazon等でも販売しています。
里親の実子に関する研究
ここでは、国内外の里親の実子に関する研究やピア・サポートについて掲載します。
里親の実子に関する研究
里親家庭の実子に関する研究は、イギリスやオーストラリア、スウェーデンなどで主に行われてきました。
里親家庭で生活することによって、実子への利点と課題があるとされています。
ここには、いくつかの実子に関する参考文献を掲載します。
<国内の研究>
実子の関しての国内外の研究をまとめています。
山本真知子『里親家庭で生活するあなたへ : 里子と実子のためのQ&A』岩崎学術出版社,2020年
山本真知子『里親家庭の実子を生きる』岩崎学術出版社,2019年
山本真知子「里親家庭における実子への支援の現状と課題」『社会福祉研究』第135号、鉄道弘済会、2019年
山本真知子「里親・ファミリーホームの養育者の実子への支援:ピア・サポートの支援に向けて」『大妻女子大学人間関係学部紀要』(18),2016年,27~37ページ.
和泉広恵「里親家族の子ども~実子の視点から~」『里親と子どものための里親養育リソースセンター設立準備プロジェクト調査研究報告書 これからの家族支援』,NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクト, 2007年,85~103ページ.
<国外の研究>
多くの海外の研究がまとめられています。
Hojer, I., Sebba, J., Luke, Nikki. “ The impact of fostering on foster carers' children”, Rees Center University of Oxford. 2013
以下は実子のために書かれている本です。
BAAF “We are fostering”,2003.
※BAAFは2015年8月よりCoram BAAFとなっています。
The Fostering Network “Fostering Families: supporting sons and daughter of foster corers.”,2008.
The Fostering Network “My Family Fosters: a handbook for sons and daughters of foster carers.” , 2008.
ピアサポートについて
ピアサポートとは同じ症状や悩みをもち、同じような立場にある仲間のことをさします。
全ての実子が悩みを持っているわけではありませんが、体験を語り合うことで一人で抱えていた何気ない疑問や、将来の不安などを共有し、力に変えていくことができます。
これまで、2015年に行われた、「ファミリーホーム全国研究大会in横浜」にて、実子分科会が行われ、スタッフ、参加者すべて実子で15名ほど集まり、話し合いを行いました。
その後、2019年に実子の会を立ち上げ、毎年交流の機会の提供を行っています。
